和風な模様の魅力

Manami Sakaguchi Manami Sakaguchi
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古くから日本で親しまれている和柄は、華やかで繊細で美しい模様が多いです。単純な模様に見えてじっくり見ると細かい細工が施されていたりする、そんな和風な模様に魅了されている人も少なくありません。現代の和柄には歴史的なデザインを継承しつつ、自然をモチーフにしたものが多く存在します。日本人は古来から自然の持つ美しさに惹かれデザインしてきたのです。今回はそんな和風の模様を取り入れた住宅を紹介したいと思います。

五三の桐模様

こちらは茨城県を拠点に活動する樹・中村昌平建築事務所が手掛けた住宅です。こちらの住宅のポイントは京唐紙を用いたこちらの襖です。この模様は五三の桐模様と言います。最もポピュラーな家紋のひとつである桐模様。その中でも有名なのがこちらの豊臣秀吉の家紋である「五三の桐」です。黒の襖に白く散りばめられた桐模様が映えて、美しい襖となっています。

日本を代表する花

都市のツリーハウス, m-SITE-r m-SITE-r Eklektyczne ściany i podłogi

こちらは東京を拠点に活動するM-SITE-Rが手掛けた住宅に使われたものです。桜の模様は日本を代表する花として多くに用いられるモチーフの一つです。商店街にあるこちらの住宅、商店街の寄り合いはもちろん、昔懐かしい子供たちが駆け巡る商店街を目指す仕掛けを行っていきたいと考えられました。また建設期間中に2日間ワークショップを開催され、700名の老若男女の地域の住民にこちらの桜の刻印を作成し、外壁となる銅板にトンテンしてもらい様々な形の桜が美しく散りばめられた、世界にひとつとない外壁が完成しました。

カモフラージュ柄の土壁

閑静な住宅街にあるお屋敷の古い蔵を大阪を拠点に活動するIZUE ARCHITECT & ASSOCIATESがリノベーションを手掛けました。流木を用いた違い棚やカモフラージュ柄の土壁などが和のモチーフを現代的な感性でデザインされています。カモフラージュ柄は別名迷彩柄とも言い、ファッションだけでなくこういった芸術作品としても取り入れられています。

派手ではなく地味でもない和の模様

こちらは京都を拠点に活動するHIROMU NAKANISHI ARCHITECTSとKei Fujita Architectsが共同で手掛けた住宅です。京都の歴史地区にあるこちらの住宅は景観に配慮しつつ、新しいものと古き良きものが共存した空間を作り出されました。そんな空間にあるこちらは、和風の模様が美しく、計算された美しさがあります。赤と青の2色だけですが華やかで空間を鮮やかに彩っています。決して派手ではなくかといって地味ではない美しさが日本ならではの模様の魅力の一つだと思います。

蝶の模様

実際の古民家で使われた柱をインテリアとして利用し、素敵な古民家風のリビングルームがあるこちらは、東京を拠点に活動する灯和屋(株式会社シェアスタイル)が手掛けました。鮮やかな朱色の襖と漆喰の壁が映え、落ち着ける空間となっています。そんな朱色の襖には蝶が美しく描かれています。蝶の模様は姿形が優美で愛らしさがあることから昔から親しまれてきました。また蝶は卵から幼虫、さなぎを経て美しい蝶となって舞い上がる様が不死不滅の象徴だとされています。

光と影の市松模様

こちらの市松模様が美しいトイレは福岡県を拠点に活動するきど建築設計事務所が手掛けました。和の趣きを大切にし、機能性に配慮しながらもトイレという狭小空間に空間の広がりを感じさせる方法はないかと考えられました。そんな中で壁は和紙のような素材感と模様で光と影のコントラストを楽しめる壁紙を選ばれ、照明は光の指向性が高いダウンライトにすることで昼も夜も光と影を演出するように計画されました。ちなみに市松模様の名前の由来は江戸時代、1741年江戸中村座の歌舞伎役者である初代佐野川市松がこの文様の袴を用いたことから名付けられました。

空間を引き締める和の模様

こちらは京都を拠点に活動する安井正/クラフトサイエンスが手掛けた住宅です。京唐紙「KIRAKARACHO」のトトアキヒコ氏につくっていただいた美しい唐紙が玄関から見ることができます。またこちらが和室のコアとなって空間を引き締めてくれています。唐紙とは中国から渡来した紙、またはそれに似せて日本で製した紙のことを言います。華麗な模様のある厚手の紙が平安時代には衝立や襖、障子などその他の装飾に用いられていました。江戸時代になると襖専用の紙を「からかみ」中国産の紙を「とうし」と呼んで区別していたそうです。

美しい唐紙

こちらはアーキシップス古前建築設計事務所が手掛けた住宅の唐紙が美しい和室です。伝統ある街並みへの敬意を保ちながら新しい住まい手の個性がにじみ出る、そんなデザインを心がけられました。そんなこちらの和室は和でも洋でもなく、家全体の雰囲気を崩さないようデザインされています。美しい唐紙の模様がこの空間をおしゃれに演出する要素のひとつとなっています。

レトロな模様の洗面鉢

青空や雲、雨や雪の天候そして移りゆく季節の変化。そんな外を家の中で楽しめるこちらの住宅は福岡県を拠点に活動する西薗守 住空間設計室が手掛けました。こちらはそんな住宅のトイレ部分です。おしゃれな壁紙に洗面台が美しく映えています。赤い蛇口に和風の模様が施された洗面鉢がおしゃれで落ち着いた空間を演出しています。

変化する模様

最後に紹介するのはこれまでとは少し違う和の模様です。それは三重県を拠点に活動するアグラ設計室 一級建築士事務所が手掛けた住宅にありました。空間を柔らかく間仕切る障子は組子を少し変えるだけでいろいろな表情がでます。そんな障子に光と影を利用することで障子の向こう側にあるものが映りこみます。障子に映るそれも模様のひとつだと思うのです。時間をかけて変化していく模様の変化を楽しむことができます。

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