井上久実設計室が手掛ける住宅の魅力

Takashi Sasaki Takashi Sasaki
富田林の家, 井上久実設計室 井上久実設計室 Nowoczesny salon
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ハウスメーカーや工務店、設計事務所など、住宅設計の依頼先としては様々なところがあります。それぞれが違った良さを持っており、家づくりにおいてはどの依頼先が自分に合っているかを見極めることも非常に重要となっていきます。その中で、設計事務所に依頼することは、それぞれの家族のライフスタイルや好み、そして要望が出来るだけ取り込まれた住まいが実現することにつながるだけでなく、建築家の豊富な経験と知識でもって想像を超えるような空間を生み出してくれます。そこで今回は、そんな設計事務所の良さに注目しながら、井上久実設計室が手掛ける住宅の魅力について見ていきましょう。  

中庭と建物が連続して生まれる静寂な生活空間

まず最初に紹介するのが、長細い敷地の短辺が道路に面する住まいです。敷地の長辺方向で隣り合う隣家も密に建ち並んでいるため、この敷地でプライバシーが保たれた静かな生活空間に、中庭と建物のボリュームを交互に連続させるかたちが取られました。これによって、道路からの喧騒が敷地の内に行くほどおさまり、夜間でもカーテンを閉めず窓を開けっ放しにできるような開放的で静寂な生活環境が実現されています。  

大空間で絶好の景色を臨める住まい

堺市の傾斜地に建つこちらの住まいは、南東方向に素晴らしい景色が広がるため、この方向に向かってテラスを設けながら、L字型に建物ボリュームが配置されています。上の階からの眺めを活かすために、LDKを上の階に設け、スキップフロアなどを取り入れることで、非常に広々とした空間が生み出されています。また、北側斜線を踏まえて勾配屋根としながら、南東に向けて大きな開口面がつくられ、このこともリビング空間を開放的にしていると同時に明るい室内も実現しています。  

風致地区の中でも生み出せる個性

風致地区とは、地域の景観や自然を保護する観点から設置される制度のことで、地区内の建築物の高さや建ぺい率、外壁や屋根の色・形といった街並みに関わる部分がより厳しく細かく制限されることになります。そうしたことから、風致地区では同様な外観の住宅が整然と立ち並んで見えることもすくなくありません。しかし、こちらの住まいでは、制度内でも家族の暮らしや個性が上手に表現され、それが地域の活性化につながるよう考えられています。  

既存のものが活かされた住まい

ハウスメーカーなどは、すでに家の型があることから、なかなか自由に家づくりをしていくことが難しいですし、出来たとしてもコストが大幅に上がってしまいます。それに対して設計事務所は、様々な要望や条件に対して柔軟に対応していくことができることも大きな魅力です。こちらの住まいでは、既存建物の家具や照明器具、庭の植栽などを新居に取り入れたいという要望から、新しい家具などと合わせて、それぞれが居場所を持つように計画されています。  

円弧が生み出す安らぎの空間

住宅というのは、四角いものが一般的ですが、設計事務所に依頼すれば、円を描くなどの特徴的な形の住まいも実現することができます。こちらの住まいは、円の4分の1の形を持つ建物ボリュームとなっており、これにより、周囲にある田畑などののどかな風景を包み込む安らぎの空間がつくり出され、その景色と建物での暮らしが一体となるようデザインされています。円の内側は幅のある庇で覆われ、ウッドデッキやソファなどが設えられていることで、円の内側がより快適でくつろぎやすい場となっています。  

▶井上久実設計室が手がけた建物についてはこちらでも紹介しています◀

井上久実設計室

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