オール電化vsガス併用。比較することで見えてくるそれぞれの良さ

Takashi Sasaki Takashi Sasaki
annex Landhaus Massivholzküche, annex Gmbh & Co. KG annex Gmbh & Co. KG Wiejska kuchnia
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オール電化に近年大きな注目が集まり、これから家を建てようという方はガス併用とどちらにしようか悩まれるのではないでしょうか。というのも、どちらがお得あるいは優れた熱源であるかはそれぞれの家庭のライフスタイルによるところが大きく、一般的にどちらが良いということを言いきれないからです。そこで今回は、オール電化とガス併用をテーマごとに比較しながら、それぞれの良さやどのような生活スタイルに合っているかを紹介していきたいと思います。

初期費用

オール電化とガス併用の初期費用をまず見ていくと、設備費用と工事費用の両面でガス併用の方が安くなります。オール電化の場合、IHクッキングヒーターやエコキュートなどの電気給湯器を導入することになりますが、その初期費用はガス併用の場合のビルトインコンロとガス給湯器と比べると倍近くになります。以前と比較すると電気給湯器などの種類も増え、ガス併用との初期費用の差は徐々に小さくなってきますが、まだまだガス併用の方がイニシャルコストを低く抑えられるようです。

ランニングコスト

ランニングコストとなる光熱費がどちらの方が安くなるか気になる方も多いでしょう。オール電化の場合、ガスの基本料金をそのまま支払う必要がないことに加えて、電気代の安い深夜電力を効率良く利用することで、ガス併用と比較して月々の光熱費を低く抑えることも可能となります。ただし、昼間でも電力を多く消費するようなライフスタイルの家庭の場合、逆に光熱費が高くなってしまうこともありますので、オール電化では昼と夜での電気の使い方や生活スタイルを工夫していきましょう。

IHクッキングヒーターとガスコンロ

IHクッキングヒーターとガスコンロを比較すると、IHクッキングヒーターの魅力は、掃除がしやすいフラットな形状、そして一酸化炭素が出ないクリーンな空気でしょう。また、IHクッキングヒーターは、こちらのドイツの建築家PLANQUADRAT ELFERS GESKES KRÄMERが手掛けた住まいのように見た目もすっきりとしたおしゃれなキッチンにもしてくれます。一方で、ガスコンロの魅力は、鍋の素材や形に関わらず、色んなタイプの鍋を使える点が挙げられます。

給湯システムの比較

エコキュートなどのオール電化の電気温水器は貯湯タンクを持つことから、上でも述べたような深夜電力を使った低コストでの湯沸かしが可能なこと、そして二酸化炭素を排出しない環境へのやさしさが主なメリットです。一方、ガス湯沸かし器の場合、電気温水器のような貯湯タンクを持たないことから設備がコンパクトになること、そしてイニシャルコストの安さが主な魅力となります。

安全性

2つの安全性を比較すると、先程述べたように火を使わず一酸化炭素の発生がないIHクッキングヒーターはガスコンロよりも安全と言えるでしょう。また、敷地内に都市ガスなどの燃料が敷設されないことから、こうした面でもオール電化はより安全な住まいとなってくれます。しかし、そんなオール電化住宅でも油断は禁物で、熱くなった鍋に触れればやけどの危険性はありますし、天ぷら油の温度が高くなりすぎれば、そこから炎が発生し、火災になる可能性もありますので、ガスコンロでないから絶対に安全という思い込みは避けましょう。

災害時

最後に災害時の2つの比較を見ていきましょう。停電が発生した場合、もちろんオール電化はコンロやお風呂、そして暖房も使えなくなります。ガス併用であれば、そんな時でもガスは利用することができます。オール電化の場合は、災害時に備えて携帯ガスコンロや非常時用の暖房器具を用意しておくといいでしょう。一方で、災害時に最も復旧が早いライフラインが電気でもあるため、一概にオール電化が災害に弱いとは言えません。災害については、「災害に強い住宅を考えよう!災害に強い家まとめ」も是非参考にしてみて下さい。

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