都市型住宅を建てる前に是非知っておきたい6つのポイント

Takashi Sasaki Takashi Sasaki
繋がりのある家, TERAJIMA ARCHITECTS/テラジマアーキテクツ TERAJIMA ARCHITECTS/テラジマアーキテクツ Nowoczesne domy
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都市型住宅という言葉を聞いたことがある方は少なくないと思いますが、それが具体的にどんなものでどのようにその家づくりを進めていけば良いのかを知っている方はあまり多くはないでしょう。そこで今回は、都市型住宅を建てる前に是非知っておきたいポイントを紹介していきたいと思います。今回のポイントをしっかりと押さえて、都会でも快適で住み心地のいい家をつくっていきましょう!

都市型住宅とは

都市型住宅とはそもそも、田舎や郊外に比べて建物を自由にデザインできない都会の厳しい敷地条件や周辺環境の中で建てられる住宅のことを言います。建物が密集する都会では、土地の広さが比較的小さくなるだけでなく、三角地や旗竿地のような変形敷地の場合もあるでしょう。また、隣家と密接したり、幹線道路沿いなどで騒音に悩まされる場合もあるでしょう。次からは、実際にそうした厳しい敷地条件でより良い家を建てるポイントを見ていきましょう。

型にはまらない家づくり

広いLDKが住まいの中心としてあり、そこから庭へとつながっていたり、あるいは大きな開口部のある明るく開放的な家のかたちを理想に描いている方も少なくないでしょう。しかし、厳しい敷地条件の中にある都市型住宅では、そうした型にはまった家のかたちから一度離れて住まいづくりをしていくことが大切になるでしょう。例えば、都市部の住宅ではプライバシー確保のために正面となる外壁を閉じることが多いですが、こちらの藤原・室 建築設計事務所が手掛けた住まいでは、間口が非常に狭い敷地であることから、大きな開口の開いた正面ファサードやガラスの間仕切りを取り入れることで、前面道路から敷地奥側まで広がりのある住まいにデザインされています。

写真:矢野紀行

建物が密集する中でも採光や通風を室内に取り込む工夫

都会の建物が密集する地域に家を建てる場合、家の中が暗くなったり、風通しが悪くなりがちです。より良い都市型住宅づくりをしていくためには、それぞれの敷地条件に合った方法や様々な工夫・アイデアで家の採光性や通気性を向上させることが大変重要になります。都会にある敷地では隣家と隣り合っていたり、プライバシー性の確保の点から、外壁面に大きな開口部を設けづらいことが多いですが、天窓や吹き抜け、あるいは中庭を設けることは明るく風通しのいい住まいにしていく代表的な方法です。

防犯性やプライバシーの確保

上でも少し述べたように、防犯性あるいはプライバシーの確保も都会に家を建てる際にしっかりと押さえておきたいポイントです。特に、住まいのプライバシーの問題は、人によって気になる程度も変わってきますので、敷地の状況と合わせて考えながら、道路側のファサードを閉じたり、格子ファサードにしたり、あるいは大胆に大きく開けるなどの方法を選んでいくといいでしょう。格子については、「格子で落ち着きと安心感のある住まいに!そのデザインがもたらすメリットとは?」も是非参考にしてみて下さい。

写真:Ryota Atarashi

都市型住宅でも緑を取り入れた住まいづくり

田舎や郊外の住宅の場合、周囲や家のに必ず緑があります。それが、住まいを居心地の良い空間にし、くつろぎや癒しを「我が家」にもたらしてくれます。都市型住宅では、敷地が限られているため、そうした緑を取り入れることをためらいがちですが、住まいの空間や日常生活を豊かにしていくためにも家の一部分に取り入れてみて下さい。

写真:satoru hirota architects

建築法規による様々な制約

homify Nowoczesny salon

街として住環境を良好なものに保ったり、災害対策を行っていくために、都会の敷地に家を建てる際には建築法規による様々な制約がかかります。例えば、用途地域や防火地域、建ぺい率や斜線制限、高さ規制や日影制限が主なものとして挙げられます。これらの制限の有無や程度は地域によって異なりますので、こうした法規的な制約も念頭に敷地選びを建築家とともに行って、より理想とする都市型住宅が建てられる場所を選んでみてもいいでしょう。

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