眼前に広がる絶景をダイナミックに取り込んだ海の見える家

K.Matsunaga K.Matsunaga
湖畔の佇まい, 久保田英之建築研究所 久保田英之建築研究所 Nowoczesny salon
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人間は、進化の過程で陸だけでなく海で暮らしていたという説があります。水に触れたり、海を見ることによって副交感神経が働きリラックス効果を得られますが、陸で暮らし水の中で呼吸ができない人間にとっては不自然であること、羊水の成分はほぼ海水と同じであるということから、海は人間を育ててくれた母であり、故郷であると科学者によって言われています。海を見て気持ちが落ち着いたり、心地よさを感じることは人間にとって好ましい環境であることは間違いありません。今回ご紹介するのは、久保田英之建築研究所が手掛けた湖畔を眼前に臨むことができる家です。この景色に魅せられ土地を取得した住まい手の想いを汲みとりながら丁寧に設計された住宅です。

土地柄を考慮して高さを工夫された外観

この住宅全体は、直線的でシンプルであり、モダンな印象を与えます。1階の床レベルを1.2m上げることにより、風害や水害を考慮して少しでも安心感を得られるような配慮がなされています。広々としたデッキはステージのような役割を果たし、ここへ座って海の見える家としての贅沢な時間を過ごすことができるでしょう。お子様のためにと敷かれた芝生は豊かな緑を茂らせ、青空との対比が美しい色合いを見せてくれます。

吹き抜けによって全体がワンルームとなるLDK

室内は間仕切りの少ないワンルームのような間取りとなっています。大きな吹き抜けによって高い天井がより広々とした開放感を感じさせてくれ、目の前に見える景色とも相まってのびのびと居心地の良い空間が生まれています。ふんだんに使われた無垢材が温もりをプラスし、海の見える家でありながらまるでカフェのような雰囲気を感じることができます。家族がみんなで顔を合わせながら生活を送ることができ、いつも笑顔と楽しい笑い声が聞こえてきそうな空気を感じることができます。

開放感を生み出す大きな窓

リビングの前面は木製の引き戸の窓になっていて、全体を引き込むことで室内が外部と一体になるような開放感が生まれています。遮るものが何もなく、広がる絶景をそのまま取り込むことができるこの大きな窓はこの家で過ごす時間をより豊かなものにしてくれる装置となります。吹き抜けを通して、さらに上部にも大きな窓が設置されていることで海と空を同時にLDKに取り込むことができ、室内にはいつも明るい光が溢れる心地よい室内空間になるでしょう。この景色に魅せられ取得を決めた土地の良さを存分に生かされ、こうして海の見える家は誕生しました。

広々とした外部のウッドデッキ

この海の見える家の全面には広々としたウッドデッキが広がり、半分を階段に、また半分は柵のあるステージのような構造になっています。リビングの延長のようなこのデッキはベンチ代わりとしても使うことができ、また屋外のリビングとしての役割も果たします。風の心地よい季節にはここで景色を眺めながらくつろいだり、芝生に寝転がって海の音を聞きながらのんびりとした時間を過ごすのも良いでしょう。太陽に恵まれたこの屋外空間で植物を育てたり、より暮らしを楽しむための豊かさをこのデッキは提案してくれます。

リゾートホテルを思わせる海の見える家

昼間には全面に海を臨むことができた窓辺は、陽が落ちることによってさらにロマンチックな表情を見せてくれます。移ろう空の色で変わりゆく海の表情や光のきらめき、暗くなることでさらに染み入る海の音を感じることで、かつて辿ったと言われる海の力がエネルギーとなるでしょう。そしてまた次の一日一日へと命をつなぎながら日々を送ります。水平線を臨み、心地良い風に触れながら食事をとったり、お酒やお茶を楽しみ家族の笑顔と会話に花を咲かせたりと毎日が豊かに暮らせる、まるで地中海のリゾートホテルのような海の見える家です。

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