自在な形:コンクリートを使った庭

Rei Watanabe Rei Watanabe
SHEERDROP, FUJII DESIGN STUDIO FUJII DESIGN STUDIO Nowoczesne domy
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庭と言えば植物の為の場所、と先ず考える人が多いと思いますが、植物の為を思えば自然の中が一番ですから、それは違います。庭は、人間が人間の為に作る場所です。つまり、庭を使う人の生活スタイルや好みの数だけ、庭の在り方も多様になってきます。自分のスタイルに合わない庭は、使わずに放置される様になりますから、使い易さを基準に、自分に合った庭作りを考えていくのが良いでしょう。土地の形や家の形に合わせた造形が可能なコンクリート素材ならば、そんな多様な形を実現することができます。

一人になれる壁

薄暗さを希望されたクライアントの為に、水野純也建築設計事務所はこのような一角を用意しました。木の塀で囲まれた庭の内部に、コンクリート製の箱が置かれたような形で、デッキ部分を囲ってます。一人で居たいけど屋外で過ごしたい時などに使いたいですね。庭と建物の両方向に開かれたこのコンクリート壁、中からの美しさはこの通りですが、庭側からも飛び石との連なりがとても綺麗です。表面は肌理の荒い仕上げが施されており、屋内の雰囲気にも庭の木陰にも良く合います。

柔らかさを生む舗装

八島建築設計室によるこちらの庭はアプローチ部分が舗装されており、スロープも備え付けられています。長方形の建築物に直線で向かう通路も、片方の淵がカーブを描いていることによって、ぐっと柔らかい印象を与えます。芝生側も必然的に弧を描きますから、庭の平面も広がりを感じられるものになります。

植物を呼ぶコンクリート

井上洋介建築研究所によるこちらの家は、コンクリートの風合いを生かした建築となっています。エントランス部分の植樹可能なスペースは、背景に木目調コンクリートの外壁を持ちますから、大きめの樹木がよく合うでしょう。地下と屋上のテラスも、コンクリートで仕上げられており、こちらも大きめの鉢植えが似合いそうです。見ていると色々と置きたい植木のイメージがわいてくる庭です。

インダストリアル+和

カーポス工作所一級建築士事務所による四角い家と名付けられたこちらの邸宅は、その名の通り全体的に四角く間取り設計されており、インダストリアルな雰囲気で纏められています。意外にも、中庭部分は枯山水を取り入れた和テイストなものとなっていますが、これがしっくりと嵌まるから不思議です。コンクリート、ガラス、スチールの直線的な人工素材に、石や苔、植物や水といった自然物が際立ちます。

敷地内へと続く小径

FUJI DESIGN STUDIOにより緑道に面した敷地に設計されたこちらの家は、二階部分が一階よりもせり出した構造となっており、その下をコンクリート舗装とすることで、家の周りを通る小径のような風景を生み出しました。家の敷地に入ってからも、私的な緑道が更に続いて行くような、周辺環境との一体感があります。土壌部分と舗装路部分の境には石が積まれており、土の流出や泥跳ねを防ぎます。

内部へと誘う境界

homify Rustykalny ogród

TIMOTHY OULTONによるドーム状の離れを持つ庭の一角です。植物のアーチが連なる通り路が曲線を描く、その入り口に丸いアーチがあります。アーチの内外に植えられた同種の木により一つの繋がった庭であることを示しながらも、このような境界を置くことで、庭のもう一歩内部へ入っていくことが感じられます。コンクリート製のブロックで造る丸い入り口はシノワズリーの庭などにも合いそうですね。

曲線も造り易いコンクリート

UNIQUE LANDSCAPESによるジャパニーズ・スタイルの庭です。本家の日本庭園を知る我々としては、この庭に日本らしさを見いだすことは困難ですが、西洋人の考えるジャパニーズスタイルに、新しい独自の魅力を見い出すことが出来ます。特に気になるのがENGAWAテイストなこのベンチです。ちょっと軒下に腰掛けるような感じで、壁に寄りかかりながら座れてよいですね。外部の視線を遮りたい住宅密集地の庭にも応用できそうです。

シンプルな庭の下地

直線的なコンクリートや建物のラインに際立つ、丸みのある植物が選ばれています。モノクロームの建築物と舗装材に、鮮やかな植物の色がよく映えていますね。このように多彩な植物の組み合わせも美しいですが、砂利とコンクリートのシンプルでモダンな舗装には、グリーン中心の植栽、和風の植物種、何でもよく合います。

海を引き立てるコンクリート

TAMAI ATELIERによる海に面したこちらの家は、テラスと窓を利用して潮風を存分に取り込む造りとなっています。前庭部分は二カ所の植樹部分を円形に残し、駐車スペースとして活用できるようコンクリートで舗装されています。海辺に適した樹木が植えられた円形部には石が敷いてあり、殆ど手入れをしなくても綺麗に保っておくことが出来ます。エントランス内部から眺めるコンクリート舗装越しの海への景色は、海岸通りのようで素敵です。海という大自然が主役の庭です。

浮遊感のある庭

アトリエ環建築設計事務所によるこちらの庭は、地面をコンクリートで舗装してあります。植樹の為に残された円形の土壌部分が、空を囲む楕円に呼応し、スポットライトに照らし出された天と地の欠片のようです。無機質な人工素材に囲まれることで強調された自然世界が、今度は逆に人工的な空間を強調し、空間に厚みを与えます。宇宙船にいるような未来的な雰囲気を持った庭です。

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