障子紙でつくる機能的なモダンインテリア

A.Imamura A.Imamura
現代に息づく京都の町家, 一級建築士事務所 (有)BOFアーキテクツ 一級建築士事務所 (有)BOFアーキテクツ Azjatycki salon
Loading admin actions …

障子の起源は平安時代にまで遡る長い歴史を持っています。現代の障子紙には色々な種類があり、風合いある高級品から手頃なものまで、またその機能性は豊富で様々な種類があります。今回は、素敵な和風モダンな住まいをご紹介しながら、障子紙でつくる機能的なモダンインテリアを見ていきましょう。

障子紙で明るい室内

夏は新緑を、秋は風になびくススキの穂を、冬は降り積もつ雪を眺めることのできる、季節と共に過ごす和室。障子紙は光の透過率がよく、太陽の暖かさを感じながらも直射日光を適度に遮ってくれます。柔らかく差し込む光は、室内全体を優しい明るさで包み込み、居心地の良い空間を演出してくれます。障子紙には採光性を重視したものから遮光タイプもあり、部屋の位置と採光条件によってタイプを選ぶよいでしょう。

素材にこだわる人向け

こちらは、築35年の物件を古民家風にリノベーションした住まい。DIY好きの施主と共に、手仕事と素材にこだわり、無垢材や柿渋、正方形型の琉球畳など細部に至るまでの素材選択にこだわりと愛着が感じられます。このように素材にこだわりたい人におススメは、手すき楮障子紙。手すき楮は、手間暇かけて作られる高級品で、強度があり、また手漉きで作られるため一枚一枚に独自の風合いが見られます。素材の細部にこだわることで、環境にも、住む人にも優しい、愛着ある住まいが生まれます。

プラスチック障子紙で張り替え要らず

こちらは、デザイン模様をあしらった建具の和室。現代風にあしらわれた模様は、純和風、和風モダン、現代住宅やマンションにまで幅広く合い、差し込む光が万華鏡のように多面的な広がりを見せてくれます。このような自分で張替が難しい戸のデザインは、プラスチック障子紙を使用すると良いでしょう。破れにくく、汚れを水拭きすることもできます。また、プラスチックのため冷暖房効果も期待できるのが嬉しいですね。

クレジット: Photo: Takumi Ota

模様入りのもの

こちらは、築約100年の京都の町家を現代の生活に合わせてリフォームした和室の一室。坪庭の風景に相まって伝統的な和の美しさが感じられる空間となっています。このように落ち着いた伝統的な建具にあわせ、和柄の模様入り障子紙を選んでみるのはどうでしょうか?さりげない模様がアクセントになり、より上品さと遊び心が演出できます。いろいろな柄のものがあるので、好みのものを探してみましょう。

通気性を重視

無垢フローリングのシンプルモダンなリビングに合わせられた引込み戸が印象的なリビングルーム。杉材の温かみと共に、引込み戸と可動式の家具が家族の変化に合うフレキシブルな間取りを実現する住まいです。可動式の家具や建具に使用する場合、より通気性の高いものを選ぶと良いでしょう。戸を閉め切った場合でも、紙の吸湿性が室内の空気をきれいに湿気がこもるのを防いでくれます。特に湿気のこもりやすいリビングダイニングなどに適していますね。

断熱性

カーテンと障子紙、どちらの方が断熱効果が高いでしょうか?実は、紙の方が断熱効果が高いといわれています。ガラスよりも紙や襖の方が熱を伝えにくく、冬の断熱効果も高いと考えられています。特に、リビングなどメインの暖房器具を使用する場所では、さらに断熱性の高いものを選ぶことで、冬でも暖かく快適に過ごすことができます。

Chcesz zbudować lub wyposażyć dom?
Skontaktuj się z nami!

Najważniejsze informacje z naszego magazynu