狭小住宅の選択肢、3階建のペンシルハウス7選

A.Imamura A.Imamura
西宮の住宅, タカヤマ建築事務所 タカヤマ建築事務所 Minimalistyczne domy
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ペンシルハウスとは、狭小住宅によく見られる間取りです。狭い土地を有効に生かすために、三階建ての細長い住宅を称してペンシルハウスなどと呼ばれたりします。一般的に、二階建て以下で家族5人の居住スペースを確保するには30坪以上は必要だと言われていますが、都心ではファミリータイプの新築マンションはどんどん狭くなっており、c価格の高い都市部では戸建て購入も土地だけで予算オーバーという問題に直面します。この都心の住宅問題の解決策として、ペンシルハウスを建てるという選択肢がありますが、えんぴつのように尖った狭小住宅の間取りや住み心地は、やはり実際に住んでみないとなかなかわからないものです。今回は、そんな気になるペンシルハウスの間取りをご紹介していきます。

えんぴつのように尖ったペンシルハウス

こちらは東京都目黒本町に立地するペンシルハウス。閑静な住宅街や昔ながらの住まいが立ち並ぶ地域に建つこのペンシルハウスは、黒いガルバリウム鋼板のすっきりとしたモダンな外観で、人目を惹きます。敷地面積60㎡、前面道路4mという条件で、適度なプライバシーを担保しながら明るく、コンパクトながら広々として開放的な住環境が求められました。

クレジット: 写真:矢野紀行写真事務所



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縦に繋がるペンシルハウスの居住空間

隣家が近いことから、階段やインナーバルコニー、テラスを介して、ワンクッション置いた光が3層に回る構成としています。吹き抜けを活かすストリップ階段が縦に居住空間を繋げ、天窓からの採光を効率よく室内に届けます。

クレジット: 写真:矢野紀行写真事務所


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自分だけのマイホームを求める人に最適

ペンシルハウスのメリットは、狭小敷地であることで地価が高い都心部でも手軽な価格で戸建購入が可能になるという点です。地価が高い土地は駅が近い、近隣住民や環境が良いなどの利便性と資産価値の高さが魅力です。狭さを活かした間取りによって個性的な外観や居住空間が生まれますが、自分だけのマイホームを求める人には最適な選択肢の一つです。

スペースを有効活用できるよう軽量鉄骨造

こちらは箕面市に立地する狭小住宅です。少しでもスペースを有効活用できるよう軽量鉄骨造が選ばれています。1Fはピロティになっており、住宅密集地で確保しづらい駐車場+駐輪スペースを自宅につくります。軽量鉄骨造ならではの大開口部が印象的な外観をつくります。

クレジット: 平井美行


【住まいについては、こちらの記事でも紹介しています】

※ ローコストで建てられた家5軒

空間に柱がないすっきりとした空間

家族が集うリビング・ダイニングは、最上階に設けられており、天井の高い開放的な空間が広がります。天井の高さを押さえたキッチン・ダイニングの上には、広いロフトスペースを確保しています。階段は、採光やオープンな印象を与えるストリップ階段を採用。軽量鉄骨造によって空間に柱がないのですっきりとしたプランです。

ロフトスペースを確保

キッチン・ダイニングの上に設けられたロフトスペース。ダイニングの天井の杉板は、ロフト床ともなっています。リビングの半分くらいの広さを確保しており、たっぷりと収納が確保できます。床の杉板1枚で設えており、リビング・ダイニングの空間アクセントにもなっています。

約8坪のガレージハウスが実現

こちらは、なんと約8坪の土地に、大型四輪駆動車を駐車できる木造建築のガレージハウス。車を収めるため建蔽率を目一杯確保しながら、同時に周囲を気にせずくつろげる居住空間を計画されています。敷地を有効活用するため、外観は個性的な三角形に、近隣住まいにも圧迫感のない優しい配慮があります。

合板仕上げとトップライトが印象的

黒でまとめられたシンプルな三角形外観とは対照的に、室内は木のぬくもりを感じる居住空間が広がります。周囲への圧迫感を出さない上部に向かって細くなるファサードの上部には、大きなトップライトが2つ設けられており、採光がたっぷりとはいる明るい空間が実現しています。

細長い敷地のペンシルハウス

こちらは土地の間口3.5m、建物の幅2.78mというまるで鰻の寝床のような細長い狭小敷地に立地する住まい。中古物件や土地探しを途方に暮れていたところ、ふと出てきた格安の土地。ここならば当初の予算で土地+新築住宅ができるのではと、中古物件のリフォーム計画から新築住宅建設に切り替わって計画がスタートしました。

吹抜けでつくる広がりと繋がり

細長い居住空間の上部には、間口2.78mのうち0.96mの吹抜けを設け広がりのある空間をつくります。この吹抜けは、3階南側テラスからの光を2階の奥深くまで届けます。並行に並べられた白い耐力壁に光と影のグラデーションが生み出され、更なる奥行き感を演出しています。内装は全て白で統一され、美しい家具が空間に映えます。

半地下をつくることで三階建てを実現

こちらは西宮の住宅地に立地するペンシルハウス。求められたのは、車1台分の駐車スペースと4人家族が生活する居住スペースです。キューブ型のコンクリート打ち放しの外観がシンプルモダンな印象をつくります。半地下をつくることで、三階建てを実現しています。


スキップフロアで繋がる居住空間

スキップフロアで繋がる居住空間は、視線の抜けや、ゆるやかなつながり、のびやかな空間をつくります。敢えて半階ずつズラした間取りによって、1室空間でありながら緩やかに間仕切りされた居住空間を生み出している。家族それぞれが思い思いに好きな場所を見つけることができ、つながりながら適度な距離を保つことが可能な間取りです。

階段の複合的な使い方

階段上下の移動だけでなく、より複合的な使い方をすることでスペースを最大に活用しようと計画されています。例えば、寝室のある三階部分の階段は幅を狭くとることでプライバシー感を高めます。それぞれの居住空間の役割を意識した階段の幅が計画されています。

ズラされた開口部によってプライベートを保つ

小さい細長い敷地に、前面道路の車の流れ、隣の建物のボリューム等を考慮し、外壁・屋根面、開口部を斜めとしたペンシルハウスがたてられました。人通りや車の通行が多い道路側前面からズラされた開口部によって、プライベートを保ちながら採光や通風に有利な工夫が施されています。

若い家族に相応しい伸びやかな空間

一階は駐車ポーチ、二階はリビング・キッチン・ダイニング。三階はテラスのある浴室と寝室が配置されています。リビング・キッチンの空間の中央に配置された階段は、白いスケルトン階段で空間やインテリアの一部として馴染み、おしゃれなアクセントを加えます。勾配天井や斜めの壁、開口部の角度や天井のデッキプレートの流れにより、抑揚やリズムを感じさせる住まいは、若い家族に相応しい伸びやかな空間となっています。

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