二世帯住宅の長所は世代間における協力関係、経済面、精神的支えなどがあげられるでしょう。ただし適切な距離感や尊重などをきちんと保たないと問題も生じてしまうのも事実ですね。そういった問題点に配慮した家作りはまさに二世帯住宅の基本と言えるでしょう。今日は世帯間の生活時間帯の相互干渉を避けるため、部屋の配置を綿密に計画したモダンな二世帯住宅を紹介します。
自然を背景にした約100坪の敷地に建つアトリエカレラが手がけたこの建物の北側は道路に面しています。通りの交通騒音や視線などを遮断するため開口は設けておらず、真っ白なファサードが際立つモダンな外観です。木目の美しいウォールを一部に使用することで暖かみのある雰囲気を与えていますね。セットバックした配置で平面プランに奥行きを持たせています。
通りから玄関ポーチに至るまで距離を持たせた計画です。ゆとりのある玄関ポーチはプライバシーを確保するだけでなくグレードの高さを住宅に与えます。可能であればこのような奥行きのある計画を取り入れてみてはいかがでしょう。
陽のあたる庭側にはリビングからアプローチできる開口を設けています。シンプルな芝生の外空間は二世帯住宅に同居する世代の異なる家族が一緒に楽しむ場所なのでしょうか?コンクリートのテラスに腰掛けて日向ぼっこも気持ちよさそうですね。
この住宅はインテリアも凝っており、各場面ごとにテーマを持たせているそうです。北欧調の設えが落ち着いた雰囲気を醸し出すモダンな玄関です。ナチュラルなトーンと素材でまとめています。壁付けの収納が空間にゆとりを持たせた玄関口は大家族には大切ですね。
居室のひとつです。センスの良さが伝わってくるシックな色合いの壁や家具です。木板張りの壁はなかなか難しいエレメントですが、棚と一体化させて変化に富んだ機能的なインテリアが実現しました。
キッチンにも木を中心とした素材を取り入れ、一部グレーの色調を壁に採用することでメリハリを付けています。ダウンライトの柔らかな光が品のあるキッチンスペースを演出しています。飾り棚を設けたゆとりのある空間作りがされています。
リビングスペースとダイニングは黒のフレームがモダンなガラスの引き戸で仕切られており、カフェのようなお洒落な雰囲気ですね。懐かしい感覚を思い起こさせるようなダイニングテーブルやチェア、シンプルでユニバーサルなデザインのライトが親しみやすく、心地よい家族の団らんができそうですね。
ダイニングから続くリビングは、無駄を省いたデザインとレトロな雰囲気の家具がマッチしたどんな世代でもくつろげそうな居室です。壁やオブジェ、家具などに採用している控えめかつポップな色彩計画も参考にしたいですね。
トイレを見てみましょう。ブルーの壁が奥行きのある空間を作っています。また洗面カウンターは非常に機能的なエレメントで、棚として使うこともでき、お年寄りのための手摺代わりにもなりそうですね。 ちょっとした工夫で シンプルで生活感を感じさせないインテリアが実現するのではないでしょうか。
渋いグリーンの壁に、ニッチを利用した棚を設けています。背面に木目調の素材を貼った高度なインテリアセンス溢れる空間です。レトロな家具や木素材のブラインド、そして家全体に共通した陰影を描く照明計画がうまく調和した居室です。
こちらの居室ではさらにポップな色を壁の1枚に採用し、その他を真っ白で仕上げることで際立たせています。居室のプロポーションに合った大きさの窓が十分な採光と換気を確保します。
庭に面したリビングです。2面に開口を設け、明るくシンプルな空間です。北欧風の微妙な色遣いのソファや、ビンテージ感あふれるテーブル、面白いデザインの棚など、参考にしたいアイテムがいっぱいのモダンなインテリアです。
【二世帯住宅については、こちらの記事でも紹介しています】
※二世帯住宅も住まいのかたちは様々。完全同居・部分共用・完全分離型のメリット・デメリットまとめ
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